- ホーム >
- 日帰り手術について
日帰り手術について
日帰り手術について
日帰り手術とは、日常生活への負担をできるだけ軽減することで、患者さまのライフスタイルを尊重した医療を提供するという理念から生まれました。
入院をしなくてすむため、お身体とお気持ちの負担を軽減します。ただし術後7~10日間の自宅安静と連日の通院加療による経過観察が必要になります。
対象疾患
鼻中隔彎曲症の矯正術、鼻茸切除、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の内視鏡下手術、慢性中耳炎の鼓膜形成術、声帯ポリープ切除等。
※手術のスケジュールに関しては医師にご相談ください。費用などについては受付にお問い合わせください。アレルギー性鼻炎のレーザー手術、滲出性中耳炎のチューブ留置術は自宅安静と連日の通院は不要です。
日帰り手術をこんな方におすすめします
「日帰り手術」は、手術の当日に来院いただいてその日のうちに手術を受け、術後の経過を診ながら24時間以内にご帰宅できる手術です。これは、医療技術の進歩により従来であれば入院を必要としていた手術を安全に、そしてお身体への負担を少なく行えるようになり、さらに麻酔法の進歩と洗練が加わって実現したものです。
また、入院では環境が変わり、周囲も気になりますが、日帰り手術は術後に自宅で安静にお過ごしいただけるため、ストレスが少ないこともその特徴のひとつです。
そのため、忙しいビジネスパーソン、育児や介護で家を空けるのが難しい方、受験や学業でまとまった時間をなかなか取れない方、周囲に病気を知られて余計な心配をかけたくない方におすすめできる方法です。
ただし、「日帰り手術」はご自宅での準備や術後の安静など、患者さまの正しいご理解とご協力があって初めて成り立ちます。分からないことやご不安がありましたら、なんでも気軽にお問い合わせください。
日帰り手術のメリット
- 面倒な入院は必要ありません!
- 自宅と違い環境が変わる事や入院には様々な手続きや準備が必要です。日帰り手術では、そうした面倒なく手術を受けられます。
- お身体への負担が少ない
- 手術方法や麻酔法の進歩と洗練により、安全かつ、お身体への負担が最小限になる手術となっています。
日帰り手術の流れ
当院で行っている日帰り手術は、事前に原則2回足を運んでいただく必要があります。患者さまが手術前後にご自宅で安心してお過ごしできるよう、治療の流れや内容をきちんと理解し、ご協力いただくことが重要になってきます。くわしく、わかりやすくご説明しますが、もしご不明な点がありましたらなんでもご質問ください。
初診の流れ
1初診
患者さまの現在の症状を診察します。
2検査
病気や症状に合わせた検査を行います。
対応している検査
鼻鏡検査、内視鏡検査、細菌検査、血液検査、純音聴力検査、ティンパノメトリー(鼓膜や中耳の検査)、耳管機能検査、レントゲン検査等
3検査結果の説明・治療方針決定
検査結果をもとに今の症状の説明をします。軽度の場合は内服薬や点鼻薬の治療から開始します。
日帰り手術が望ましい治療方法であり、ご希望される場合には手術スケジュールのご相談をします。
心臓が悪い方、血液が止まりにくい方など既往症などにより、日帰り手術が不可能な場合もあります。
4術前検査
呼吸機能検査、心電図、血液検査など、必要な検査を行います。
異常がなければ、手術の日時を決定しますが、術前検査が有効なのは8週間以内です。
手術日から遡って8週間以内に検査を受けてください。
こうした制限をあらかじめご説明しますので、それを踏まえて手術スケジュールを決定してください。
5オリエンテーション
手術についてくわしくご説明し、あわせて手術前後の注意事項についてしっかりお伝えします。
当日の朝食は軽めにとっていただき、昼食は抜きになります。前日の睡眠は、十分にとっていただきます。
手術の流れ
1手術
手術の所要時間は、手術内容によっては異なりますが約30分~1時間程度が目安です。
2手術後
手術後、飲水が可能になるのは約1時間後です。
その後、手術後の診療を医師から受けて、ご帰宅となります。
抗生物質や痛み止めが処方されますので、毎食後、お飲みください。
なお、痛みが治まらない場合には、坐薬などを処方しています。
刺激を避けるため、手術後は禁煙と禁酒が必要になります。
出血を防ぐため、術後2週間は、飲酒・スポーツ・力仕事をしないようにします。
鼻の手術
止血のため、鼻にスポンジが入っていますので、鼻をかんだり、すすったりしないようにしてください。
2~3日はじわじわ鼻血が出る可能性がありますが、徐々に減っていきます。
声帯ポリープの手術
のどの安静を保つため、1週間は声を出さないようにしてください。
また、術後、2週間の禁煙が必要です。
3手術翌日
鼻の手術
食事制限はありません。ただし、アルコールは1~2ヶ月間禁止です。
鼻につめたスポンジを術後5日目に抜去します。
出血を防ぐため術後2週間は、強く力むなどの運動を控え、禁酒し、鼻をかんだり、すすったりもしないでください。
鼻水混じりの少量の鼻血が続くことがありますが、問題はありません。
ただし、出血がひどいときはすぐにご連絡ください。
シャワーやシャンプーは可能ですが、1週間は湯船に浸からないでください。
声帯ポリープの手術
食事制限はありません。 出血を防ぐため術後2週間は、強く力むなどの運動を控え、数日間は風邪を引かないように注意してください。
外出時にはマスクを着用し、外出後はうがいをしてください。
シャワー、シャンプーは可能ですが、湯船で身体を温めると出血の原因になるため浸からないでください。
できるだけ長湯を控え、できれば1週間は湯船には浸からないでください。
4手術後2日目
鼻の手術
少量の鼻血が数日間、出ることがあります。夕方、当院よりお電話をさしあげて、鼻血や痛みなどがないか確認します。
5手術後1週間
鼻の手術
手術後8日目から湯船に浸かる入浴が可能になります。ただし、入浴は出血の原因になりますので長湯は控えてください。
副鼻腔炎手術を受けた方は週に1~2回、アレルギー性鼻炎手術を受けた方は月1回の通院が必要になります。
声帯ポリープの手術
話をする際には小さな声で話すようにしましょう。また、長話は避けてください。
週1回の通院が必要になります。
6手術後2週間目以降
鼻の手術
手術後、ほとんどが1~2週間、長くて1ヶ月間で落ち着きますので、少しずつ間隔を開けて通院するようになります。
運動に関しては、医師の指導を受けてください。
声帯ポリープの手術
2週間目からは週1回の通院が必要です。
手術後約3週間で落ち着きますので、少しずつ間隔を開けて通院するようになります。
発声練習に関しては、は医師の指導を受けてください。
運動に関しては、医師の指導を受けてください。